食べものの「旬」を意識する。

落花生

こんにちは。更新が滞ってしまっており、書きたいことが溜まる一方のルミルミです(すみません)。

今年は梅雨が始まったと思ったら晴れの日が続いて、夏は毎日のように曇りか雨(西日本のは晴天続きだったそうですが)、しかも涼しいという、あまり夏っぽくない日々が続いていましたね。何かしらの理由があっての気候変動なのかもしれません。その影響もあって、今年は野菜の値段が例年より高いそうです。

私たちが住む日本には春・夏・秋・冬という四季があり、その季節ごとに旬を迎える食べものがありますが、恥ずかしながら、料理をするまでは食べものの「旬」を意識したことはありませんでした。旬を意識するようになってから、食材や料理のバリエーションが増えましたし、何より食べることが楽しくなりました。写真は今の時期が旬の落花生。(塩茹では今しか食べられない味です。本当に美味しい!)

そこで、あらためて「旬」について、考えてみます。

旬の食材の良いところ

育てやすい

野菜にはそれぞれ適した栽培の時期があります。時期にあったタイミングで栽培し、収穫される野菜は生育条件が良く、育ちやすく、育てやすいようです。そのため農薬や肥料の量が少なくて済みます。一方、季節に合わない野菜は育ちにくかったり、虫や病気から守る必要があります。そのため化学肥料や農薬がより多く必要になってきます。

安価である

生育しやすい環境で育っている野菜なので、旬の時期に多く収穫を迎えます。そのため、出荷も安価になり、消費者としてはありがたいです。例えばトマトなどは、夏が旬なので冬場よりも安く手に入ります。白菜は冬が旬なので、ちょうどこれからの季節に安く売られているのを見かけるようになります。

栄養価が高い

野菜にとって旬は「最も生育しやすい環境で育てられ、食べごろを迎える時期」。本来の野菜の力を生かして生育させるので、育てやすいだけではなく、栄養価が高い状態にあります。

その時期に自然と身体が欲する

四季を通じて、私たちのからだは変化をしています。私はこの考え方がすきで、うまく繋がっているなぁとつくづく感心してしまうのですが、旬は、私たちのからだに必要な物を季節ごとに与えてくれます。

春には、苦みのある山菜などが旬を迎えます。冬の間ゆっくり過ごした胃腸の働きをやさしく目覚めさせてくれる役割があります。

夏はあっさりとしていたり、酸味のある果菜類が旬を迎えます。暑い夏を乗り切るために、水分を排出させることで体を冷やしたり、食欲を増進したりする効果があります。

実りの秋は動物にとっては冬眠前の季節。きのこ類やいも類、根菜類などが旬を迎えます。からだを温めてくれたり、栄養を蓄積して免疫力を高める作用のある食材が多いです。

寒い冬には根菜類や葉物の野菜が旬を迎えます。からだを温めてくれたり、皮膚や粘膜を保護してくれる効果のある作用があります。


旬の食材はその時期の体が欲するって、すてきな考え方だなぁと思います。味覚だけでなく、こころも、からだも満たされるからこそ、「美味しい!」と感じるのですね。

 

今では、スーパーに行くといつの季節でも同じような食材が通年で出回り、旬がわかりにくくなってきましたが、その土地で取れる季節ごとの食材を知ることで、食べることへの興味もより持てると思います。

料理に取り入れることで、自然の恵みをしっかり受け、四季の変化を楽しみたいですね。

落花生

ABOUTこの記事をかいた人

2人のこどもを育てながらネット求人企業ではたらくワーキングマザー。週末発酵教室。栄養医学指導師。今日からすぐに始められるからだに優しい食べ物の選び方や簡単レシピなどを紹介していきます。